#35

木材の匂いは、ストレスを抑制する効果があることが分かってきました

心理面の効果 リラックス・癒し効果

掲載情報の概要

スギ内装材を設置した部屋において計算課題を実施した際に、作業後のだ液中のアミラーゼの活性化が低下する傾向にあったとの研究報告があります。

目次

スギ内装材を設置した部屋において計算課題を実施した際に、作業後のだ液中のアミラーゼの活性化が低下する傾向にあったとの研究報告があります(右図/出典下記)。大学生16 名に対し、スギ内装材を設置しない部屋と設置した部屋で、30 分の計算課題を実施し、だ液中のストレス指標となる物質(アミラーゼ)の活性化を計測しました。スギ材なしではアミラーゼが上昇、スギ材ありの場合にはアミラーゼは低下する傾向にありました。アミラーゼは強いストレスを受けるほど活性が高くなると考えられています。アミラーゼの低下は、計算課題によるストレスをスギ材から揮発した匂いが抑制したものと解釈されています。

【効果が期待される建物・空間例】

事務所(自社ビル・賃貸ビル)、研究施設、研修施設、店舗・飲食店、宿泊施設、病院・診療所、子育て・児童施設、学校、展示施設

TOKIO MARINE Career Development Center

Users VOICE/研修施設の共用ホールの例

研修の受講者から、 研修のあいだの休憩中、木の香りに癒されて、 リラックスできるとの声があります。

掲載情報の詳細

論文元/参考文献1
建物の内装木質化のすすめ-科学的データが示す内装木質化の効果- 2024年3月発行 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター https://www.howtec.or.jp/files/libs/5636/202409201927031749.pdf
論文元/参考文献2
Matsubara,kawai:Building and Environment,2014
JWDA公開日
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