内装の木材率の大小は、「あたたかい」「感じのよい」印象を変化させることが確かめられています

心理面の効果 心地良さ・落ち着き感を高める効果
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48種類の内装写真に現れている木材部分の割合(木材率)を実測し、各内装の見た目の印象を調査したところ、部屋の中に木材が沢山あるほど「自然な」印象を与えやすいことが分かりました。
目次
48種類の内装写真に現れている木材部分の割合(木材率)を実測し、各内装の見た目の印象を調査したところ、部屋の中に木材が沢山あるほど「自然な」印象を与えやすいことが分かりました(上図)。
しかし、木材が多ければ多いほどその部屋が必ずしも「感じのよい」わけではありません。木材が20%程度存在していれば「感じのよい」空間を十分実現できるようです(下図)。単に木材を沢山使うだけではなく、部屋の用途、利用者の嗜好やライフスタイルなどを考慮したデザイン的な適材適所も必要と言えます。

【図】木材率と「自然な」・「感じのよい」印象との関係
【効果が期待される建物・空間例】
事務所(自社ビル・賃貸ビル)、研究施設、研修施設、店舗・飲食店、宿泊施設、病院・診療所、子育て・児童施設、学校、展示施設

フレーバーライフ社本社ビル
Users VOICE/事務所(自社ビル)の執務室の例
木の温かみを感じる空間で、社員同士のコミュニケーションが増え、リラックスして仕事に取り組めるとの声があります。
掲載情報の詳細
- 論文元/参考文献1
- 建物の内装木質化のすすめ-科学的データが示す内装木質化の効果- 2024年3月発行 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター https://www.howtec.or.jp/files/libs/5636/202409201927031749.pdf
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