#45

作業用ブースを無垢材と認識すると、作業の誤りが減少し疲労を抑える可能性が示されました

身体面の効果 疲労感を緩和する効果

掲載情報の概要

材質を認識した状態においては、無垢ブースの方が木目シートブースより疲労が抑制される可能性が示唆されました。また、材質が木目シートであると認識することが疲労を増加させる可能性も示唆されました。

目次

印刷された木目(木目シート)、突板(薄い木材の板)、無垢材(厚みのある木材の板)で作業用ブースを内装し、ブース内でパソコンを使った視覚探索課題を行ってもらったときの作業能率等を測定しました。実験参加者は、最初は材質の説明を受けずにパソコン課題を行い、その後材質の説明を受けて再度同じ課題を行いました。
内装の材質についての説明を受けてから作業を行うと、木目シートブースの方が無垢ブースよりもエラー数が多く、また木目シートブースでは説明前に比較して説明後にエラー数が多いという結果になりました。
このことから、エラー数を疲労の指標とすると、材質を認識した状態においては、無垢ブースの方が木目シートブースより疲労が抑制される可能性が示唆されました。また、材質が木目シートであると認識することが疲労を増加させる可能性も示唆されました。

試験で用いられた作業用ブース(ブースを構成する材質を示す)

3 つのブースで作業を行った際のエラー数

掲載情報の詳細

論文元/参考文献1
建物の内装木質化のすすめ-科学的データが示す内装木質化の効果- 2024年3月発行 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター https://www.howtec.or.jp/files/libs/5636/202409201927031749.pdf
論文元/参考文献2
出典/岡田他:日本建築学会環境系論文集、2022
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