無塗装の木質系床は「すべり」が最適に。適度な「かたさ」は傷害を発生しにくくします

身体面の効果 安全性を高める効果
掲載情報の概要
「すべり」は歩行感や運動感に大きな影響を及ぼすだけでなく、すべりが不適当な場合は疲労が増大し足腰部の傷害を発生させることにもなります。塗装を施さない木質系の床仕上げは、最適に近い範囲に入ります。また床に適度な「かたさ」をもたせると傷害発生率が少なくなります。
目次
「すべり」は歩行感や運動感に大きな影響を及ぼすだけでなく、すべりが不適当な場合は疲労が増大し足腰部の傷害を発生させることにもなります。
(図1)は、人が歩行した時、運動した時の「すべりやすさ・にくさ」(すべり抵抗)を示したものです。塗装を施さない木質系の床仕上げは、最適に近い範囲に入ります。
また床に適度な「かたさ」をもたせると傷害発生率が少なくなります。右図は中学 11 校の体育館の床を対象に、生徒の傷害発生率と床のかたさとの関係を示したもので、適度なかたさをもたせることで傷害発生率が減少することが分かります。(図2)


【図1】事務所床を例にした、歩行、運動の際の「すべりやすさ・にくさ」(すべり抵抗)
【図2】床のかたさと傷害発生率の関係
【効果が期待される建物・空間例】
子育て・児童施設、学校、病院・診療所

田辺市立新庄小学校
Users VOICE/小学校の校舎棟の例
床や腰壁、 建具に木を用い、 生徒がケガをすることが少なくなったとの声があります。
掲載情報の詳細
- 論文元/参考文献1
- 建物の内装木質化のすすめ-科学的データが示す内装木質化の効果- 2024年3月発行 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター https://www.howtec.or.jp/files/libs/5636/202409201927031749.pdf
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