#59

木造建築は建設・製造時のCO₂ 排出量が他構造より少なくて済むとの試算があります

社会貢献する効果 地球環境保全に貢献する効果

掲載情報の概要

建築工事による床面積当たりのCO2 の排出量をみると、事務所の場合、木造は鉄筋コンクリート造の4割程度、鉄骨造の7割程度と少なく抑えられることが報告されており、建設時にも環境負荷の軽減に寄与しています。

目次

木材は鉄やコンクリート等と異なり、温室効果ガスであるCO₂(二酸化炭素)を吸収し、貯蔵しています。このため、木材を建物に利用することは木材中のCO₂ を長期間にわたって固定することに繋がります。木造の建築を増やしていくことは、街にもう一つの森林をつくることと同様の効果があると言えます。
また、木材の利用推進は森林の健全な保全に繋がり、樹木を成長させ大気中のCO₂ の吸収・貯蔵を促します。
森林の保全は土砂流出等による災害の抑制、生物多様性の維持にも効果があります。
一方、建築工事による床面積当たりのCO₂ の排出量をみると、事務所の場合、木造は鉄筋コンクリート造の4割程度、鉄骨造の7割程度と少なく抑えられることが報告されており、建設時にも環境負荷の軽減に寄与しています。

【図】事務所建築における床面積あたりのCO₂ 排出量推計値の構造別比較

環境やSDGs への配慮

環境やSDGs(持続可能な開発目標)への配慮をねらいとした事業が、 様々な建物でみられています。

左/セトレならまち

右/大豊建設技術研究所

掲載情報の詳細

論文元/参考文献1
建物の内装木質化のすすめ-科学的データが示す内装木質化の効果- 2024年3月発行 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター https://www.howtec.or.jp/files/libs/5636/202409201927031749.pdf
論文元/参考文献2
出典/日本建築学会:建物のLCA指針、 2006 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ilcaj/2006/0/2006_0_98/_pdf
JWDA公開日
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