国産木材の使用率を高めると、国内への経済波及効果があるとの試算結果があります

社会貢献する効果 国内経済に対する波及効果
掲載情報の概要
わが国の新設木造軸組住宅に使用された木質材料の国産木材使用率を1%増加させた場合の国内への経済波及効果を、産業連関分析により試算しました。その結果、木質材料費の支払い額を3億円減少させながら、生産額を45億円増加、粗付加価値額を21億円増加できる可能性が示されました。
目次
国産木材の使用への関心が高まりを見せているなか、大手住宅供給事業者の国産木材使用向上の取り組みの一環として、住宅への国産木材の使用による経済波及効果の検証が行われました。
わが国の新設木造軸組住宅(2018年)に使用された木質材料の国産木材使用率を1%増加させた場合の国内への経済波及効果を、産業連関分析により試算しました。その結果、木質材料費の支払い額を3億円減少(左図) させながら、生産額を45億円増加(中図)、粗付加価値額を21億円増加できる(右図) 可能性が示されました。

国産木材を使用した住宅の例

写真提供:(一社)日本木造住宅産業協会
掲載情報の詳細
- 論文元/参考文献1
- 建物の内装木質化のすすめ-科学的データが示す内装木質化の効果- 2024年3月発行 公益財団法人 日本住宅・木材技術センター https://www.howtec.or.jp/files/libs/5636/202409201927031749.pdf
- 論文元/参考文献2
- 出典/河村 奏瑛、井上 雅文:木造軸組み住宅部材の国産材率増加による経済波及効果、木材学会誌、66、1、 23-30、2020 https://doi.org/10.2488/jwrs.66.23
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